1995年博報堂入社。2011年独立し、Club Soda Inc.設立。アスパラドリンク「一本いっとく?」/NTTフレッツ光「エヌ山くんとティティ川くん」/AKB48「前田敦子とは何だったのか?」/映画・海街Diary「家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。」/吉野家「超特盛」/YOUNG JUMP 40th「What is YOUNG?」など。森本千絵との仕事が多く、正田真弘とも森本の紹介で出会う。
Photographer
1977年生まれ。東京造形大学デザイン科卒業後、石田東氏のアシスタントを経て、渡米。 2008年、『IPA(International Photography Award)』のセルフポートレイト部門で金賞受賞。翌年帰国した以降は、グラフィック広告、テレビコマーシャル、雑誌連載等、幅広いジャンルの作品を数多く手がける。 『TAPA(Tokyo Advertising Photographers Award)2015』受賞。 日本広告写真家協会『APAアワード2017』経済産業大臣賞受賞。 2016年に作品集『DELICACY』を上梓。
CV
2008
『IPA(International Photography Award)』セルフポートレイト部門金賞
2015
『TAPA(Tokyo Advertising Photographers Award)2015』受賞
2016
日本広告写真家協会『APAアワード2017』経済産業大臣賞受賞
正田真弘物語 後編
林裕
前編はないです。幼少期の話とか、学生時代に松屋でバイトしていた話とか、
ピッツァ・サルバトーレ三軒茶屋店の立ち上げメンバーだった話とか、バナナだけで
食いつないでた頃の話も面白いんですけど、ここでは触れません。触れたけど。
今から話すのは正田さんがNYで武者修行をした後、帰国してからの話です。そもそも正田さんは、最初から広告カメラマンになるというビジョンを持って
帰国したわけではなく、まずはD-CORDという広告やファッション、音楽業界での
制作に広く携わるマネージメントに所属して、業界各所に挨拶代わりのポストカードを
配ることから始めました。これが2009年のこと。そしてその数百枚配ったカードに
即座に反応した人が二人いて、それがたまたま森本千絵と水野学さんだったのです。
僕は森本が「いいカメラマン見つけた」とすぐ教えてくれたのをよく覚えています。森本は「日本の若いカメラマンにはない、ディコルシアのような人物設定に
魅了された」そうで、正田さんをその後すぐに事務所に呼び、話をしているうちに
盛り上がり、「逗子でキマグレンが音霊ってイベントやるから行こう」と言って
クルマに乗せてそのまま連れ去り、飲んで踊って大騒ぎしていたところで
ゆずの北川さんにばったり会い、そのままみんなで朝まで遊んだ挙げ句、
正田さんを海に突き落としました。まさか正田さんも売り込みに行って海に
突き落とされるとは思っていなかったはずですが、そんな出会いだったわけです。当時の森本はわりと独立したてで馬車馬の如く仕事をしまくっており、
その中にゆずの仕事もあったのですが、この話を聞くと正田さんがそのまま
ゆずの仕事にアサインされたのはとても自然な流れだったんだなと思います。そして森本千絵という人はいわば「森本組」的なチームを組んで働く形を
わりと好む人なので、正田さんも森本千絵・馬車馬時代にこの輪に入り、
次々と広告の仕事を手がけることになります。そうこうするうちに今度は
電通の正親さんからも立て続けに仕事が入ったりして、いつの間にやら
正田さんはすっかり広告カメラマンになっていったわけです。なので、
「広告で天下取るんや」みたいなタイプの人ではそもそもありません。
どちらかというと「ポートレート」にこだわりたい人で、それが
広告だろうがファッションだろうがエディトリアルだろうが構わん、
ということなんだと思います。広告はブツ撮りも多いよね?と聞いたところ
「プロダクトも人物だと思って撮ればポートレートなのだ」みたいなことを
言っていて、そうなると何がポートレートじゃないのか僕にはすっかり
わからなくなったのですが、大人なのでとりあえずうなずいておきました。そんなポートレートにこだわる正田さんなので、このサイトでも
WORKSにあたる項目がPORTRAITになっています。ここまで書いていても
相変わらず「何がポートレートじゃないのか」がよくわからないのですが、
あとはPORTRAITをご覧になった皆さんがそれぞれ思い思いに判断して
いただければよいのだと思います。リンク貼っておきます。→ PORTRAITREAD
正田真弘評
林 永子
正田ワンダーランドと、晴天のクリアスカイ
正田真弘の作品を見ていると、いつも、雲ひとつない晴天の下で深呼吸するような爽快感を覚える。 それは、彼の気さくな人柄や、作品に登場す
る被写体の明るい笑顔、独創的でユニークな演出より滲み出る<陽の気>を指しての印象評価ではない。 より根幹の部分で、撮影表現と真摯に
向き合う正田の姿勢に、一本筋の通った潔さを感じるのだ。
クリアスカイ
もっとも、見る者を笑顔にする<陽の気>は、確かに正田作品の魅力の一部である。 写真家上田義彦氏は、操上和美氏とともに設立した広告写
真賞『TAPA(Tokyo Advertising Photographers Award)2015』を正田に授与した際、こう選評した。 「固定されたラフからのイマジネー
ションを超えて、その場で起こった出来事を自由に撮っていった。その楽しんでいる感じがすごくいい」。
そう、正田の写真は楽しい。切り取られた一瞬の世界観の楽しさはもちろんのこと、被写体や本人が楽しんで撮影に臨んだ際のテンションが、写真
を通じて伝わってくる。 上田氏の仰る通り、あらかじめ与えられた枠組みを前向きに飛び越える姿勢はいかにもポジティブであり、そんな正田に
対するスタッフ・出演者の信頼も厚い。その信頼の根拠にあるものが、感性や直感のみでは証明し得ない、徹底した技術設計の説得力である。
プロフェッショナルなフォトグラファーとして、また撮影表現を追求するアーティストとして、技術と知力と理論と感性と体力をフル稼働して撮影
に挑む。 ただひたむきに、より良い写真を撮るためのベストな方法を模索する。 そんな正田には、余念もなければ邪念もない。 そのクリアな強さ
が、晴天のごとく潔く、また深呼吸のごとく清々しい。ワンダーランド
ただただ陽気なばかりではない正田の広告写真(例 : 大塚製薬『ポカリスエット』、KIRIN『淡麗グリーンラベル』、キリンビバレッジ『Volvic』等)だ
が、実際のところ、一目見た者がつられて笑顔になってしまう彼の<陽の気>は、衆目を集める広告のアイキャッチとして有効に機能している。
『アリスインワンダーランド』では、慌ただしく走り去る白ウサギを追ったアリスが不思議の国に誘われ、奔走する。 差し詰め、正田の<陽の気>は白
ウサギで、目線を誘導されるままに写真の世界観を凝視してみると、そこには細部にわたってこだわり抜いた正田の濃密なワンダーランドが展
開されているのである。
アイキャッチとして、より強烈なインパクトを見る者に与えたアイコンが、初写真集『DELICACY』のパンツ・ガイズである。 本書は、お気に入り
のパンツをかぶった男たちのポートレイト(ブルーバック撮影)と大判カメラで撮影した東京のランドスケープが交錯する構成となっている。
パンツをかぶった男たちの姿は、一見して笑いを誘う鉄板ネタである。 しかし、よくよく凝視してみると、かぶり方やパンツのセレクトに個性とこ
だわりがある。 パンツにも色や柄や男物・女物の違いがある。 人の数だけセクシャリティは存在する。 また、男たちと対になる東京の猥雑な光
景が、見る者の想像力を駆り立てる。活気付いているはずの大都市は、どこか静かで、乾いていて、寂寞とした雰囲気を纏っている。
一見して<気配>が異なるパンツ・ガイとランドスケープだが、両者が左右に現れる見開きページ全体を眺めると、自ずと頭の中で両者の合成加
工イメージが生成される。 ページをめくる度に、街と男たちの欲望を関連づける幾通りもの物語が浮かんでは消える。それはビジュアルイメージ
ばかりではなく、言葉での意味づけや、音の印象、映画や感情の記憶の想起等、見る者の価値観や人生観によって如何様にも変容する。そして、見
る者の数だけ、イマジネーションの解は異なる。
正田の写真が、アイキャッチ以上に雄弁な物語の導き手となり、見る者の感受性を刺激する。人々は、正田の写真を追っているつもりが、自らの脳
内にある想像力のワンダーランドに導かれ、写真を見ている自分の視点を自ら再確認するような私的体験を得る。 正田作品は、そんな内的世界
と、徹底的に作り込む外界の創造ワンダーランドと、様々な角度より人間のイマジネーションを活性化させる装置である。ポートレイト
一見して陽気だが、静か。 しかし、一層深いところにより味わい深い笑いや、人に寄り添う愛情が潜んでいる。そんな繊細さと芯の強さを兼ね備
えている正田作品の出発点は、NYで撮影したポートレイトだった。
2005年、渡米した正田は、街で出会った人々につたない英語で声をかけ、撮影の承諾を得ると素早く4×5の大判カメラのセットを組み、日中シ
ンクロでシャッターを切った。 その後、『IPA(International Photography Award)2008』のセルフポートレイト部門で金賞を受賞。 翌年帰国
した以降は、敬愛するアートディレクターや映画監督等を訪ね、作品を見てもらううちに仕事の依頼が続々と舞い込んだ。
もともとコマーシャルとアートの垣根を意識していない正田は、広告写真、CDジャケット・ポスター、雑誌、グラフィック、CM等のムービーから、
オリジナル作品の制作・発表まで、幅広い活動をボーダーレスに展開。 雑誌『ケトル』(太田出版)では、人選・企画・演出を一手に担うポートレイ
ト連載「正田真弘写真劇場」を手がけ、『DELICACY』他含め、様々な人物の歴史と魅力を、様々な方法論で収めてきた。
特に強い影響を受けたアーティストは、タリン・サイモン、グレゴリー・クリュードソン、フィリップ・ロルカ・ディコルシアなど。 いずれも、事実性
と創造的演出を独自の手法で結合させ、社会に問題提起を行った名アーティストである。今後の正田は、どんなメッセージを我々に投げかけてくれるのか。また、どんな世界に連れて行ってくれるのか。 縦横無尽に活動する正田真弘の
活動から目が離せない。READ
正田真弘物語 後編
林裕
前編はないです。幼少期の話とか、学生時代に松屋でバイトしていた話とか、
ピッツァ・サルバトーレ三軒茶屋店の立ち上げメンバーだった話とか、バナナだけで
食いつないでた頃の話も面白いんですけど、ここでは触れません。触れたけど。
今から話すのは正田さんがNYで武者修行をした後、帰国してからの話です。そもそも正田さんは、最初から広告カメラマンになるというビジョンを持って
帰国したわけではなく、まずはD-CORDという広告やファッション、音楽業界での
制作に広く携わるマネージメントに所属して、業界各所に挨拶代わりのポストカードを
配ることから始めました。これが2009年のこと。そしてその数百枚配ったカードに
即座に反応した人が二人いて、それがたまたま森本千絵と水野学さんだったのです。
僕は森本が「いいカメラマン見つけた」とすぐ教えてくれたのをよく覚えています。森本は「日本の若いカメラマンにはない、ディコルシアのような人物設定に
魅了された」そうで、正田さんをその後すぐに事務所に呼び、話をしているうちに
盛り上がり、「逗子でキマグレンが音霊ってイベントやるから行こう」と言って
クルマに乗せてそのまま連れ去り、飲んで踊って大騒ぎしていたところで
ゆずの北川さんにばったり会い、そのままみんなで朝まで遊んだ挙げ句、
正田さんを海に突き落としました。まさか正田さんも売り込みに行って海に
突き落とされるとは思っていなかったはずですが、そんな出会いだったわけです。当時の森本はわりと独立したてで馬車馬の如く仕事をしまくっており、
その中にゆずの仕事もあったのですが、この話を聞くと正田さんがそのまま
ゆずの仕事にアサインされたのはとても自然な流れだったんだなと思います。そして森本千絵という人はいわば「森本組」的なチームを組んで働く形を
わりと好む人なので、正田さんも森本千絵・馬車馬時代にこの輪に入り、
次々と広告の仕事を手がけることになります。そうこうするうちに今度は
電通の正親さんからも立て続けに仕事が入ったりして、いつの間にやら
正田さんはすっかり広告カメラマンになっていったわけです。なので、
「広告で天下取るんや」みたいなタイプの人ではそもそもありません。
どちらかというと「ポートレート」にこだわりたい人で、それが
広告だろうがファッションだろうがエディトリアルだろうが構わん、
ということなんだと思います。広告はブツ撮りも多いよね?と聞いたところ
「プロダクトも人物だと思って撮ればポートレートなのだ」みたいなことを
言っていて、そうなると何がポートレートじゃないのか僕にはすっかり
わからなくなったのですが、大人なのでとりあえずうなずいておきました。そんなポートレートにこだわる正田さんなので、このサイトでも
WORKSにあたる項目がPORTRAITになっています。ここまで書いていても
相変わらず「何がポートレートじゃないのか」がよくわからないのですが、
あとはPORTRAITをご覧になった皆さんがそれぞれ思い思いに判断して
いただければよいのだと思います。リンク貼っておきます。→ PORTRAIT文:林裕
正田真弘評
林 永子
正田ワンダーランドと、晴天のクリアスカイ
正田真弘の作品を見ていると、いつも、雲ひとつない晴天の下で深呼吸するような爽快感を覚える。 それは、彼の気さくな人柄や、作品に登場す
る被写体の明るい笑顔、独創的でユニークな演出より滲み出る<陽の気>を指しての印象評価ではない。 より根幹の部分で、撮影表現と真摯に
向き合う正田の姿勢に、一本筋の通った潔さを感じるのだ。
クリアスカイ
もっとも、見る者を笑顔にする<陽の気>は、確かに正田作品の魅力の一部である。 写真家上田義彦氏は、操上和美氏とともに設立した広告写
真賞『TAPA(Tokyo Advertising Photographers Award)2015』を正田に授与した際、こう選評した。 「固定されたラフからのイマジネー
ションを超えて、その場で起こった出来事を自由に撮っていった。その楽しんでいる感じがすごくいい」。
そう、正田の写真は楽しい。切り取られた一瞬の世界観の楽しさはもちろんのこと、被写体や本人が楽しんで撮影に臨んだ際のテンションが、写真
を通じて伝わってくる。 上田氏の仰る通り、あらかじめ与えられた枠組みを前向きに飛び越える姿勢はいかにもポジティブであり、そんな正田に
対するスタッフ・出演者の信頼も厚い。その信頼の根拠にあるものが、感性や直感のみでは証明し得ない、徹底した技術設計の説得力である。
プロフェッショナルなフォトグラファーとして、また撮影表現を追求するアーティストとして、技術と知力と理論と感性と体力をフル稼働して撮影
に挑む。 ただひたむきに、より良い写真を撮るためのベストな方法を模索する。 そんな正田には、余念もなければ邪念もない。 そのクリアな強さ
が、晴天のごとく潔く、また深呼吸のごとく清々しい。ワンダーランド
ただただ陽気なばかりではない正田の広告写真(例 : 大塚製薬『ポカリスエット』、KIRIN『淡麗グリーンラベル』、キリンビバレッジ『Volvic』等)だ
が、実際のところ、一目見た者がつられて笑顔になってしまう彼の<陽の気>は、衆目を集める広告のアイキャッチとして有効に機能している。
『アリスインワンダーランド』では、慌ただしく走り去る白ウサギを追ったアリスが不思議の国に誘われ、奔走する。 差し詰め、正田の<陽の気>は白
ウサギで、目線を誘導されるままに写真の世界観を凝視してみると、そこには細部にわたってこだわり抜いた正田の濃密なワンダーランドが展
開されているのである。
アイキャッチとして、より強烈なインパクトを見る者に与えたアイコンが、初写真集『DELICACY』のパンツ・ガイズである。 本書は、お気に入り
のパンツをかぶった男たちのポートレイト(ブルーバック撮影)と大判カメラで撮影した東京のランドスケープが交錯する構成となっている。
パンツをかぶった男たちの姿は、一見して笑いを誘う鉄板ネタである。 しかし、よくよく凝視してみると、かぶり方やパンツのセレクトに個性とこ
だわりがある。 パンツにも色や柄や男物・女物の違いがある。 人の数だけセクシャリティは存在する。 また、男たちと対になる東京の猥雑な光
景が、見る者の想像力を駆り立てる。活気付いているはずの大都市は、どこか静かで、乾いていて、寂寞とした雰囲気を纏っている。
一見して<気配>が異なるパンツ・ガイとランドスケープだが、両者が左右に現れる見開きページ全体を眺めると、自ずと頭の中で両者の合成加
工イメージが生成される。 ページをめくる度に、街と男たちの欲望を関連づける幾通りもの物語が浮かんでは消える。それはビジュアルイメージ
ばかりではなく、言葉での意味づけや、音の印象、映画や感情の記憶の想起等、見る者の価値観や人生観によって如何様にも変容する。そして、見
る者の数だけ、イマジネーションの解は異なる。
正田の写真が、アイキャッチ以上に雄弁な物語の導き手となり、見る者の感受性を刺激する。人々は、正田の写真を追っているつもりが、自らの脳
内にある想像力のワンダーランドに導かれ、写真を見ている自分の視点を自ら再確認するような私的体験を得る。 正田作品は、そんな内的世界
と、徹底的に作り込む外界の創造ワンダーランドと、様々な角度より人間のイマジネーションを活性化させる装置である。ポートレイト
一見して陽気だが、静か。 しかし、一層深いところにより味わい深い笑いや、人に寄り添う愛情が潜んでいる。そんな繊細さと芯の強さを兼ね備
えている正田作品の出発点は、NYで撮影したポートレイトだった。
2005年、渡米した正田は、街で出会った人々につたない英語で声をかけ、撮影の承諾を得ると素早く4×5の大判カメラのセットを組み、日中シ
ンクロでシャッターを切った。 その後、『IPA(International Photography Award)2008』のセルフポートレイト部門で金賞を受賞。 翌年帰国
した以降は、敬愛するアートディレクターや映画監督等を訪ね、作品を見てもらううちに仕事の依頼が続々と舞い込んだ。
もともとコマーシャルとアートの垣根を意識していない正田は、広告写真、CDジャケット・ポスター、雑誌、グラフィック、CM等のムービーから、
オリジナル作品の制作・発表まで、幅広い活動をボーダーレスに展開。 雑誌『ケトル』(太田出版)では、人選・企画・演出を一手に担うポートレイ
ト連載「正田真弘写真劇場」を手がけ、『DELICACY』他含め、様々な人物の歴史と魅力を、様々な方法論で収めてきた。
特に強い影響を受けたアーティストは、タリン・サイモン、グレゴリー・クリュードソン、フィリップ・ロルカ・ディコルシアなど。 いずれも、事実性
と創造的演出を独自の手法で結合させ、社会に問題提起を行った名アーティストである。今後の正田は、どんなメッセージを我々に投げかけてくれるのか。また、どんな世界に連れて行ってくれるのか。 縦横無尽に活動する正田真弘の
活動から目が離せない。文:林 永子